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2024年8月15日

長期優良住宅とは?メリットと認定基準について解説

将来を見据えて、安心安全で快適な住まいを手に入れたいと考えている方へです。
新築一戸建ての購入を検討している中で、「長期優良住宅」という言葉を耳にした方もいるのではないでしょうか。

長期優良住宅は、国が定めた基準を満たした、長く住み続けられる高品質な住宅のことです。
この記事では、長期優良住宅のメリットや認定基準について解説します。

□長期優良住宅とは?

長期優良住宅とは、国が定めた「長期優良住宅認定制度」の基準をクリアし、認定を受けた住宅のことです。
「長く安心して住み続けられる家」という理念のもと、平成21年(2009年)に制度がスタートしました。
長期優良住宅は、単に丈夫で長持ちするだけでなく、住み心地の良さや環境への配慮、そして将来的な維持管理のしやすさなど、さまざまな側面において優れている点が特徴です。

*長期優良住宅の認定基準

長期優良住宅の認定を受けるためには、以下の項目に関する厳しい基準をクリアする必要があります。

・耐震性:地震に対して強い構造であること(耐震等級2以上または免震建築物など)

・省エネルギー性:エネルギー消費を抑える断熱性能などを備えていること(省エネルギー対策等級4以上)

・居住環境:周囲の景観や地域環境に配慮した設計であること

・維持保全計画:住宅の定期的な点検や補修を行うための計画が策定されていること

・維持管理・更新の容易性:内装や設備の維持管理がしやすい工夫がされていること

・劣化対策:構造躯体の寿命を長く保つための対策が施されていること(床下空間330mm以上確保、劣化対策等級3相当など)

・住戸面積:一戸建ての場合、75m2以上、少なくとも一つのフロアの床面積が40m2以上であること

これらの基準を満たすことで、長期にわたって快適で安全な住環境を維持することが可能となります。

□長期優良住宅のメリット

長期優良住宅には、税金面や住宅ローン、保険料など、さまざまなメリットがあります。

1: 税金控除

長期優良住宅を購入した場合、所得税における住宅ローン控除の優遇措置を受けられます。
一般住宅の控除上限額が3,000万円なのに対し、長期優良住宅は5,000万円まで控除の対象となります。
また、住宅ローンを利用せずに自己資金で購入した場合には、投資型減税を受けることも可能です。
投資型減税は、長期優良住宅の基準を満たすためにかかった「掛かり増し費用」の10%が所得税から控除される制度です。

2: 住宅ローン優遇

長期優良住宅は、住宅ローンの金利優遇を受けることも可能です。
例えば、長期固定金利の住宅ローン「フラット35」では、長期優良住宅の認定を受けている場合、金利が優遇されます。

3: 不動産取得税減税

長期優良住宅を購入する際には、不動産取得税の減税額が一般住宅よりも多くなります。
一般住宅の控除額は1,200万円までですが、長期優良住宅は1,300万円まで控除を受けられます。

4: 登録免許税の税率引き下げ

住宅の建築や購入に伴う所有権保存登記や所有権移転登記にかかる登録免許税の税率が、長期優良住宅の場合、一般住宅よりも引き下げられます。

5: 固定資産税減税期間の延長

新築住宅の固定資産税が2分の1に減税される期間が、一般住宅よりも延長されます。
一般住宅は一戸建てで3年間、マンションで5年間ですが、長期優良住宅は一戸建てで5年間、マンションで7年間に延長されます。

6: 地震保険料の割引

長期優良住宅は、地震保険料の割引対象となります。
長期優良住宅は耐震等級2以上の基準を満たしているため、地震保険料が20%割引されます。
耐震等級3(最高等級)の場合は、30%割引になることもあります。

7: 地域型住宅グリーン化事業の補助金

地域型住宅グリーン化事業の「長寿命化」に関わる補助金として、最大150万円を受け取れる可能性があります。
(※ゼロ・エネルギー住宅長期対応型の場合)
補助を受ける条件は、国土交通省の採択を受けた中小工務店で木造住宅を建築することです。

8: 資産価値の維持

長期優良住宅は、高品質な素材や施工によって、長期にわたって資産価値を維持することが期待できます。
そのため、将来的な売却時にも、一般住宅よりも高い価格で売却できる可能性があります。

□まとめ

長期優良住宅は、税金優遇や住宅ローン優遇、保険料割引など、多くのメリットがあります。
長期優良住宅を選ぶ際にはこれらのメリットをより深く理解することが大切です。
長期優良住宅は、将来を見据えて安心安全で快適な住まいを手に入れたいと考えている方にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。