2025年度、住宅取得やリフォームを検討されているご家庭にとって、大きな関心事となるのが「子育てグリーン住宅支援事業」ではないでしょうか。
この事業は、省エネルギー性能の高い住宅への転換を促進し、環境問題への貢献と同時に、子育て世帯への経済的支援も目的としています。

今回は、2025年度の子育てグリーン住宅支援事業の概要、申請方法、注意点などを分かりやすくご紹介します。
2024年度事業との違いについても触れ、よりスムーズな申請手続きに役立つ情報を提供します。

2025年度子育てグリーン住宅支援事業の概要

事業の目的と背景

2050年カーボンニュートラル実現に向け、特にエネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯などを対象に、省エネルギー性能の高い住宅の普及促進と既存住宅の省エネ改修支援を目的としています。
これは、ZEH水準を大きく上回る省エネ住宅の導入促進と、2030年度までの新築住宅におけるZEH基準レベルの省エネルギー性能確保義務化に向けた取り組みの一環です。

補助金の対象となる世帯

補助金の対象世帯は、大きく分けて「すべての世帯」と「子育て世帯・若者夫婦世帯」の2種類があります。

「すべての世帯」が対象となるのは、後述するGX志向型住宅を新築する場合です。
「子育て世帯・若者夫婦世帯」は、18歳未満の子を有する世帯、または夫婦のいずれかが39歳以下の世帯を指し、長期優良住宅またはZEH水準住宅を新築またはリフォームする場合が対象となります。

対象となる住宅の種類と条件

対象となる住宅は、新築住宅（注文住宅、分譲住宅、賃貸住宅を含む）とリフォームです。

新築住宅の場合、「GX志向型住宅」、「長期優良住宅」、「ZEH水準住宅」のいずれかの基準を満たす必要があります。
リフォーム住宅は、窓やドアなどの開口部の断熱性能向上、躯体の断熱性向上、エコ住宅設備の導入といった省エネ改修が対象となります。

新築住宅の補助金額

新築住宅の補助金額は、住宅の種類によって異なります。

GX志向型住宅は160万円/戸が上限です。
これは、断熱等性能等級6以上、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率35％以上、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率100％以上（寒冷地等では75％以上、都市部狭小地等では再生可能エネルギー未導入も可）を満たす住宅です。
年齢制限などはありません。

長期優良住宅とZEH水準住宅は、子育て世帯・若者夫婦世帯を対象に、40万円～100万円の補助金が支給されます。
ただし、住宅の新築に合わせ、これまで居住していた建築主及び親族が所有する住宅を除却する建替えの場合は、長期優良住宅で100万円、ZEH水準住宅で60万円が上限となります。
それ以外の場合は、それぞれ80万円、40万円が上限となります。

リフォーム工事の補助金額

リフォーム工事の補助金額は、必須工事の実施数によって異なります。
必須工事3つ全て（窓・ドア等の開口部の断熱性能向上、躯体の断熱性向上、エコ住宅設備の導入）を実施する場合は上限60万円/戸、必須工事のうち2つを実施する場合は上限40万円/戸です。
必須工事はZEH水準相当の省エネ性能以上を有する改修工事である必要があります。

2024年度事業との比較

2024年度の子育てエコホーム支援事業と比較すると、2025年度事業では、GX志向型住宅が新たな対象となり、補助金額の上限も変更されています。

また、リフォーム工事における必須工事数も増加し、任意工事の選択肢は減少しています。
具体的には、2024年度は補助金額の上限が世帯によって20～60万円と幅がありましたが、2025年度は40～60万円に増額されています。
また、必須リフォーム工事が1つから最低2つに増加し、任意リフォーム工事の種類が減少しています。

子育てグリーン住宅支援事業2025の申請と注意点

申請に必要な書類と手続き

申請に必要な書類や手続きの詳細については、事業の正式な開始時期に国土交通省等から発表される情報をご確認ください。
申請手続きは、多くの場合、建築業者やリフォーム業者が代行します。

申請期間とスケジュール

申請期間は、2024年度11月22日以降の住宅建築であれば対象になります。
補助金がなくなり次第終了になりますので、早めの計画が肝心になります。

併用可能な補助金制度

他の補助金制度との併用可能性については、事業の公式発表をご確認ください。
一部の地方自治体独自の補助金制度との併用が可能な場合があります。

申請における注意点とよくある質問

申請にあたっては、対象となる住宅の条件、必須工事の内容などを正確に把握することが重要です。
不明な点は、関係機関へ問い合わせることをお勧めします。

信頼できる業者選びのポイント

事業に登録している業者を選ぶことが重要です。
業者の実績や信頼性などを確認し、慎重に業者選びを行うことをお勧めします。

まとめ

2025年度の子育てグリーン住宅支援事業は、省エネルギー性能の高い住宅への転換を促進し、環境問題への貢献と子育て世帯への経済的支援を両立させることを目的とした事業です。
新築・リフォームともに、GX志向型住宅、長期優良住宅、ZEH水準住宅といった省エネ住宅が対象となり、補助金額は住宅の種類や工事内容によって異なります。

申請に際しては、事業の公式発表を確認し、必要書類を準備する必要があります。
信頼できる業者を選び、スムーズな申請手続きを進めることが重要です。
不明な点は関係機関に問い合わせるなど、綿密な準備を行いましょう。
サトー住販では、新築であればGX志向住宅補助金160万円、子育てグリーン住宅支援事業の長期優良住宅補助金80万円(建替えの場合100万)対応の住宅をご提案しております。
リフォーム工事でも補助金が利用できる場合はサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。