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2025年3月11日

BELS(建築物エネルギー性能表示制度)とは

建築物の省エネルギー性能、気になりますか?
近年、地球温暖化対策や省エネルギー化への関心が高まる中、建築物のエネルギー効率は重要な検討事項となっています。
住宅購入を検討中の方にとって、省エネルギー性能を客観的に評価する指標があると安心ですよね。
そこで今回は、建築物エネルギー性能表示制度(BELS)について解説します。

BELS建築物エネルギー性能表示制度とは何か

制度の目的と背景

BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)とは、建築物の省エネルギー性能を表示する制度です。
2014年に一般社団法人住宅性能評価・表示協会によって開始され、建築物省エネ法に基づいて、建築物の販売・賃貸を行う事業者は建物の省エネ性能を表示することが求められています。
この制度の目的は、建物のエネルギー消費性能に基づいて建物を選択できるようにし、国内での建物の省エネ性能向上を促進することにあります。
車や家電製品と同様に、建物の「燃費」を確認できるようになったことで、消費者はより省エネルギーな建物を選択できるようになりました。
2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として、省エネルギー性能の高い建築物の普及促進に貢献しています。

BELSの仕組みと評価方法

BELSは、新築・既存を問わず、建築物のエネルギー性能を評価する制度です。
評価は、申請書、図面、計算書などの設計図書に基づいて行われます。
評価の結果は、星の数(1~5段階)で表示され、星の数が多いほど省エネ性能が高いことを示します。
評価は、登録BELS機関と呼ばれる、同協会に登録された機関が行います。
評価の対象となるのは、一次エネルギー消費量で、冷暖房、換気、給湯、照明など、建築物で使用される設備機器の消費エネルギーを熱量に換算した値です。

省エネ性能ラベルの見方

省エネ性能ラベルには、星のマークと家のマークが表示されます。
星のマークはエネルギー消費性能(BEI)を示し、星の数が多いほどエネルギー消費量が少なく、省エネ性能が高いことを意味します。
家のマークは断熱性能を示し、マークの数が多いほど断熱性能が高いことを示します。
さらに、年間の光熱費の目安も記載されている場合があります。
これは、設計二次エネルギー消費量と全国統一の燃料単価を用いて算出されたもので、あくまで目安です。
また、第三者評価(BELS)を受けた場合は、「第三者評価BELS」の表示と、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に関する情報も表示されます。

BELSとZEHの関係性

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指した住宅です。
BELSは、ZEHの評価にも利用され、高い省エネ性能を持つ建築物にはZEHマークが表示されます。
ZEHマークは第三者評価(BELS)のみで取得可能です。
2024年4月からの制度改正により、ZEHマークに分類が加わり、マークだけでZEHの種類を判別できるようになりました。

BELSを活用するための注意点

2024年4月からの制度改正点

2024年4月1日より、建築物省エネ法に基づく「省エネ性能表示制度」が改正されました。
主な変更点として、省エネ性能ラベルと省エネ性能評価書のセット発行が義務化され、ZEHマークに分類が加わったことが挙げられます。
これにより、消費者はより詳細な省エネ性能情報を得やすくなりました。

BELS評価取得の手順と費用

BELS評価を取得するには、登録BELS機関に申請する必要があります。
申請に必要な書類は、設計図書などです。
費用は、建物の規模や複雑さによって異なりますので、事前に登録BELS機関に問い合わせることが必要です。

BELS表示のある建物の選び方

建物の購入や賃貸を検討する際には、BELS評価書を確認し、省エネ性能の高さを確認しましょう。
星の数が多いほど省エネ性能が高いことを示しています。
また、ZEHマークの有無や、年間光熱費の目安なども参考にすると良いでしょう。

まとめ

BELSは、建築物の省エネ性能を客観的に評価し、表示する制度です。
星の数による分かりやすい表示やZEHとの関連性から、消費者は省エネ性能を容易に比較検討できます。
補助金申請にも活用できるなど、メリットも多く、住宅の選択において重要な指標となっています。
2024年4月の制度改正により、情報提供がさらに充実し、より消費者に分かりやすい制度となっています。
住宅購入を検討する際には、BELSの情報を確認し、省エネ性能の高い建物を選択しましょう。

当社では、豊富な施工事例をもとに根拠に基づいた高性能な住宅など、多様なライフスタイルに対応した家づくりを提案しています。
デザイン性と実用性を兼ね備えた空間設計が特徴ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。