家を建てる際、基礎工事はまさに家の土台となる重要な工程です。
多くの人がこの工程について詳しく知りたいと思うのは、ただ単に会社に任せきりにするのではなく、自分で理解し、できる部分はDIYで挑戦したいという探究心からでしょう。
本記事では、基礎工事の種類と役割に加え、具体的な施工手順を解説します。
これにより、基礎知識を深め、自宅建築における意思決定を支援することを目指します。
□家の基礎の種類と役割
基礎工事は、家の安全と直結するため、地盤調査からスタートします。
地盤の状態や建物の特性に応じて、最適な基礎工事のタイプが選定されます。
主要な基礎の種類には、「杭基礎」と「直接基礎」があり、それぞれに独特の特性と役割があります。
1:杭基礎
地盤が軟弱な状況下では、杭基礎が採用されます。
杭基礎には、主に「支持杭」と「摩擦杭」の2種類があり、それぞれ硬い地盤まで杭を打ち込む、または杭と土の摩擦力を利用して建物を支える役割を担います。
特に、柱状改良や鋼管杭を使った支持杭は、地盤が柔らかい場合に多く用いられます。
2:直接基礎
直接基礎には、「ベタ基礎」、「布基礎」、「独立基礎」といったタイプがあります。
ベタ基礎は、床下全面をコンクリートで覆うことにより、建物からの力を地盤全体に分散させます。
雪上をかんじきで歩くように、地盤がそれほど強くなくても利用可能です。
一方、布基礎や独立基礎は、地盤に接する面積が小さく、地盤の強度が大きな土地で採用されることが多いです。
□家の基礎の作り方手順
基礎工事のプロセスは、地盤の調査から始まり、地縄張り、掘削工事、コンクリートの打設に至るまで、様々なステップを含みます。
これらのステップを丁寧に実行することで、建物の安全と耐久性が確保されます。
1:地盤の調査
まずは地盤調査を行い、地盤の状態や建物の重さに耐える能力を確認します。
この結果に基づいて、最適な基礎工事の種類が決定されます。
2:地縄張り・遣り方工事
次に、敷地内に縄やビニール紐を張り、建物の位置や配置を確認します。
これにより、基礎の正確な位置決めが可能になります。
3:掘削工事
基礎を設置するための土地を掘り起こします。
この過程では、配管等の発見により、手掘りでの作業が必要になる場合もあります。
4:コンクリートの打設
最終的に、型枠内にコンクリートを流し込みます。
この工程には、コンクリート内の空気を抜き、隙間なく敷き詰める作業が含まれます。
□まとめ
基礎工事は、地盤調査から始まり、適切な基礎の種類の選定、そして具体的な施工手順の実行まで、家を建てる上で欠かせない一連の工程です。
本記事を通じて、基礎工事の基本的な知識を深め、自宅建築における意思決定に役立てていただければ幸いです。
自分でできるDIYの範囲を広げ、より良い住まい作りに挑戦しましょう。