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2024年7月8日

耐震等級1から3のリスクと対策家族を守るための知識

家族の安全を最優先に考え、住宅の耐震性能について深く理解しようとするあなたは、地震に対する不安を払拭し、安心して住み続けるための具体的な対策を探していることと思います。

この記事では、耐震等級1の意味とそのリスクについて詳しく解説することで、あなたの大切な住まいを守るための知識を提供します。

□耐震等級1の基本理解

耐震等級は、建築基準法で定められた耐震性能を基準に、1から3までの3段階に分類されます。
耐震等級1は、建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たす水準であり、いわゆる「新耐震基準」に相当します。

*耐震等級1の具体的な意味

耐震等級1の住宅は、数百年に一度程度の強い地震(震度6強から7程度)に対して倒壊や崩壊しないが一定の損傷を受けることは許容している設計になります。

*耐震等級1のリスク

しかし、耐震等級1はあくまでも「倒壊・崩壊しない」ことを保証するものであり、地震による損傷を完全に防ぐわけではありません。
震度6~7程度の地震が発生した場合、耐震等級1の住宅でも、内装の損傷や家具の転倒、窓ガラスの破損などが起こる可能性があります。

*耐震等級2の住宅とは

耐震等級1の1.25倍以上の地震力にも耐えられる耐震強度です。
新築住宅を建てる上では、最低でも耐震等級2は確保したいところです。

*耐震等級3の住宅とは

耐震等級1の1.5倍以上の地震力にも耐えられる構造仕様と定められています。
数百年に一度発生するような大きな地震を受けても軽微な修繕を行えば住み続けられる想定です。

平成28年の熊本地震では震度7の地震が3日間で2回発生しました。
その調査結果によると、耐震等級3の住宅のすべてが倒壊なし(内、87.5%が無被害、12.5%が軽微な修繕)という調査結果が出ています。

サトー住販の家は、耐震等級3が標準仕様です。人命を守り、地震後も住み続けられる可能性がより高い住宅を求めるならば、耐震等級3の家を建てましょう。

木造建築物の倒壊nのの原因分析

参照:国土交通省 住宅局「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント

□耐震等級を決める要素

耐震等級は、建物の構造や設計によって決まります。
具体的には、以下の4つの要素が耐震等級に影響を与えます。

1:建物の重さ

建物の重さは、地震による揺れやすさに影響を与えます。
重い建物は、軽い建物よりも地震の影響を受けやすいため、耐震等級を上げるためには、建物の軽量化を検討する必要があります。

2:耐力壁や柱の数

耐力壁とは、地震の際に水平方向の力を支える壁です。
耐力壁や柱の数が多いほど、建物の強度が高くなります。
耐震等級1の住宅では、最低限の耐力壁が設置されていますが、より高い耐震性能を求める場合は、耐力壁の数を増やす必要があります。

3:耐力壁の配置

耐力壁の配置も、建物の耐震性能に大きく影響します。
耐力壁が偏って配置されていると、地震の際に建物の強度が弱くなり、倒壊のリスクが高まります。
そのため、耐力壁は建物の隅や中央など、バランスよく配置することが重要です。

4:基礎・床の耐震性

基礎や床は、建物を支える重要な部分です。
基礎が弱いと、地震の際に建物が傾いたり、沈んだりする可能性があります。

床が弱いと、地震の際に床が抜け落ちる可能性があります。
そのため、基礎と床の耐震性を高めることが、建物の安全性を確保するために非常に重要です。

弊社では構造計算の上、鉄筋量を決めたベタ基礎を採用することで不同沈下に強くし、弊社では床剛性の高い合板を採用しています。

□まとめ

耐震等級1は、建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たす水準ですが、地震による損傷のリスクはゼロではありません。
せっかくの人生の大きな買い物になる新築住宅を考えるならば、耐震等級3の住宅を購入または建築するのがマストだと考えます。

また、耐震等級は、建物の重さ、耐力壁や柱の数、耐力壁の配置、基礎・床の耐震性など、さまざまな要素によって決まります。
より高い耐震性能を求める場合は、これらの要素を考慮し、適切な設計を行うことが重要です。