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2024年8月19日

住宅は尺モジュール・メーターモジュールどちらがいいのか

これから家を建てる予定で、間取りや設計にこだわりたいあなたは、尺モジュールとメーターモジュール、どちらを採用するか迷っていませんか。

どちらもメリット・デメリットがあり、どちらが良いか判断するのが難しいですよね。
この記事では、尺モジュールとメーターモジュールそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

□尺モジュールのメリット・デメリット

尺モジュールは、古くから日本建築で使われてきた伝統的な寸法単位です。
910mmを1尺として、建物の設計や施工が行われます。

*尺モジュールのメリット

1: 対応している建材・資材が多い
尺モジュールは、メーターモジュールよりも歴史が長く、幅広い建材・資材に対応しています。
特に和室の場合、障子や襖など、尺モジュールに合わせたものが多く、組み合わせやすいため、伝統的な和の空間を希望する方にはおすすめです。

2: 設計の自由度が高い
尺モジュールは、メーターモジュールよりも寸法が小さいので、限られた土地でも設計の自由度が高く、小回りが利くのが魅力です。
狭小地や変形地など、特殊な土地形状にも対応しやすいので、個性的な間取りを実現したい方にも適しています。

3: コストを抑えられる可能性がある
尺モジュールは、メーターモジュールよりも規格化された建材が多く、コストを抑えられる可能性があります。
特に、既製品の建材を多く使用する場合は、メーターモジュールよりも安く抑えられるケースがあります。

*尺モジュールのデメリット

1: サイズを把握しにくい
尺モジュールは尺貫法をベースとしているため、メートル法に慣れている私たちにとっては、サイズをイメージしにくく、設計段階での誤差が生じやすい可能性があります。

2: 空間が狭く感じられる可能性がある
尺モジュールは、メーターモジュールよりも寸法が小さいので、部屋や廊下などが狭く感じられる可能性があります。
特に、通路幅が狭くなるため、高齢者や車椅子利用者にとって移動が不便になる可能性もあります。

3: 階段の勾配がきつくなる可能性がある
尺モジュールでは、階段の勾配がきつくなりやすく、昇り降りが大変になる可能性があります。
高齢になっても快適に生活できることを考えると、階段の勾配は注意が必要です。

□メーターモジュールのメリット・デメリット

メーターモジュールは、1,000mmを基本とした寸法単位で、近年では住宅建築で多く採用されています。

*メーターモジュールのメリット

1: 広く大きな空間を実現できる
メーターモジュールは、尺モジュールよりも寸法が大きいため、より広く開放的な空間を実現できます。
特に、廊下やリビング、キッチンなどの共用スペースを広く取ることができ、ゆったりと過ごせる空間になります。

2: バリアフリーに適している
メーターモジュールは、廊下やドアなどの開口部が広く設計できるため、車椅子利用者や高齢者でも移動がしやすい、バリアフリー設計に適しています。
家族構成や将来のライフスタイルの変化を見据え、快適な生活空間を実現したい方におすすめです。

3: 設計が分かりやすい
メートル法で設計されているため、私たちにとってサイズを把握しやすく、設計段階での誤差が生じにくいです。

*メーターモジュールのデメリット

1: コストが高くなる可能性がある
メーターモジュールは、尺モジュールよりも規格外の建材を使用するケースが多く、コストが高くなる可能性があります。
特に、オーダーメイドの建材や設備が必要になる場合は、費用がかさむ可能性があります。

2: 間取りの自由度が低い可能性がある
メーターモジュールは、尺モジュールよりも寸法が大きいため、限られた土地では間取りの自由度が低くなる可能性があります。
特に、狭小地や変形地では、希望通りの間取りを実現できない場合があります。

□まとめ

尺モジュールとメーターモジュールは、それぞれメリット・デメリットがあります。

あなたがどのような住まいを希望しているのか、ライフスタイルや家族構成などを考慮し、最適な寸法単位を選択することが重要です。
例えば、伝統的な和の空間を希望する、狭小地や変形地に家を建てる場合は尺モジュールがおすすめです。
一方、広く開放的な空間を希望する、バリアフリー設計を検討している場合は、メーターモジュールがおすすめです。

この記事が、あなたの家づくりのお役に立てれば幸いです。