快適な住まいづくりには、様々な要素が関わってきます。
その中でも、近年注目されているのが気密性です。
家の隙間を少なくすることで、冷暖房効率の向上や結露の防止、さらには健康的な室内環境の維持に繋がることが期待できます。
今回は、気密測定の方法について、具体的な手順や測定結果の見方などを解説します。
気密測定の重要性や、測定結果からわかることについても触れ、家づくりの参考になれば幸いです。
気密測定の重要性と目的!C値を求める方法とは
快適な住まいを実現するための気密性
住宅の気密性が高いと、冷暖房効率が向上し、省エネにつながります。
夏は涼しく、冬は暖かく、快適な室温を保ちやすくなります。
また、気密性が高いと、外からの騒音や花粉、ほこりの浸入を防ぐ効果も期待できます。
結露の発生も抑制され、カビやダニの繁殖を防ぎ、健康的な住環境を維持する上で重要な役割を果たします。
気密測定でわかること
気密測定では、C値(相当隙間面積)という数値が算出されます。
C値は、家の隙間全体の面積を延べ床面積で割ったもので、数値が小さいほど気密性が高いことを示します。
C値以外にも、総相当隙間面積や隙間特性値といった指標も測定され、家の気密状況をより詳細に把握することができます。
これらの数値を参考に、家の性能や改善点を検討することができます。

気密測定の方法を解説
測定準備と現場確認
まず、測定器を搬入し、測定に適した窓を選びます。
小さな窓の方が測定精度が高くなる傾向がありますが、現場の状況によっては大きな窓を使用することもあります。
窓以外にも、測定器を設置する場所周辺の状況を確認し、測定に支障がないかを確認します。
換気口の目張り
気密測定を行う前に、家の換気口をすべてテープなどで塞ぎます。
換気口は、計画換気のための穴であり、気密測定では、この換気口以外の隙間からの空気漏れを測定するため、塞ぐ必要があります。
気密測定器の設置と測定開始
測定器を窓に設置し、送風機と測定器本体をチューブで接続します。
チューブを通して、室内の空気を外部に送り出し、室内外の圧力差を測定します。
同時に、空気の流れを測定し、C値などの指標を算出します。
測定を開始する前に、外の風速が3m/s以下であることを確認します。
風速が速すぎると、測定結果に影響が出る可能性があります。
また、全ての窓が確実に閉まっていることを確認します。
測定結果の確認と解釈
測定器がC値などの数値を表示します。
数値が小さければ小さいほど気密性が高いことを示します。
測定結果には、C値以外にも、総相当隙間面積や隙間特性値といった指標が含まれます。
これらの数値を総合的に判断し、家の気密状況を評価します。
測定結果が悪い場合の対処法
測定結果が基準を満たしていない場合は、隙間を特定し、適切な処置を行う必要があります。
隙間を埋めるためのテープやパテなどを用いて、空気漏れを解消します。
場合によっては、専門業者に相談し、より詳細な調査や補修工事を行う必要があるかもしれません。
まとめ
今回は、気密測定の方法について、測定の準備から結果の確認、そして結果が悪い場合の対処法までを解説しました。
気密測定は、快適で健康的な住まいを実現するために重要な要素です。
C値などの測定結果を参考に、家の気密性能を把握し、必要に応じて改善することで、より快適で省エネルギーな住まいづくりに役立ててください。
高気密住宅は、冷暖房効率の向上、結露防止、健康的な室内環境の維持に貢献します。
気密測定を通じて、住まいの快適性と省エネ性を高めましょう。
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